【モテ会話】英語力0『先生!私、アメリカの教授を逆ナンしました!2』
国際結婚、国際恋愛、国際婚活、婚活で悩む人を助けたいから、私は2017年2月から『らぶ先生』になりました。婚活中に「もう、ダメダ!」って思っているアナタを応援したいから、らぶクラスを受けている生徒の実話ベースで小説を描きました。諦めてしまいそうになったら読みましょう!元気をもらえます。
※ブログ形式じゃないので、小見出しや画像は少なめです。
主人公はどんな人?
主人公は、東京都在住の化粧品カウンターで働く、メイクアップのお姉さん。
希(のぞみ)、39歳。
英語力0
外国人男性と交際経験0
女子校育ち
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【体験レポ】先生!私、アメリカの教授を逆ナンしました!(国際恋愛)
『先生!私、アメリカの教授を逆ナンしました!2』
前回【モテ会話】英語力0『先生!私、アメリカの教授を逆ナンしました!1』
は、初めての『お見合いパーティー』は、少しだけのワクワクと大きな不安をくれた。お見合いパーティー会社のホームページから、「初めてのパーティーマニュアル」を見つけてクリックする。
ええと、『お見合いパーティーには、少しおしゃれな感じが○』少しってどの程度よ!?年齢別にオススメが書いてあるページを発見、ううんと?年齢で変わるんだ。ふむ。
アラフォー女性は、オフィスカジュアルでナチュラルメイクで好印象っと。
え?ナチュラルメイクがいいの?ううん。多分、ベースメイクがしっかり目で肌感を大切にしたメイクってことよね?
明日のパーティー参加者の年齢層は、『結婚前向き編!新宿大人の出会いパーティー(女性:28歳から40歳・男性28歳から45歳)』だから、仕事ができる女性っぽいイメージかしら?
タイトめな白シャツと黒いペンシルスカート、これにネイビーのカーディガンでいい?ちょっと地味かな?ジャケットを羽織ったら、地味さが増した。やっぱ、カーディガンで行こ。
パーティー会場は、新宿南口。
グーグルマップを頼りに、迷う。こっちであってんの?何度かぐるぐる回ったら、『Party』の案内を発見。普通のビル街でやるんだ。
ようやく到着。
受付を済まして、会場に入る。
え、みんな若くない?
ほとんどの女性は、20代にしか見えない。ピンク、白、赤、明るい色のワンピースを着ている人が多い。『お見合いパーティーには、少しおしゃれな感じが○』って、結婚式の二次会レベルのことだったの?
急に恥ずかしくなって、化粧室に逃げ込む。
化粧直しのミストで、テカリを抑える。だ、大丈夫。大丈夫だって、落ち着け!のぞみ。リップを直そう。リップペンシルを握る。
「パーティー参加ですかぁ?」明るい栗色の髪がカールした小柄な女性に話しかけられる。
「あ、はい。初めて来たから、緊張しています」
「大丈夫ですよぉ。お姉さんキレイだから」年下であろう彼女の言葉には、説得力がない。
「よく、来るんですか?」
「週に、2回は来てるけど、ロクな男いないんですよ。やっぱ、お見合いパーティーなんでね」つけまつげの端を持ち上げて、そこにマスカラを塗り始めた。(ナチュラルメイクと違うけど、若いからいいのかな?)
「そうなんですか?」
「年齢が上がると、男に相手にされなくなるんすよ」
「そんな!まだ若いですよね?」
「私、37歳ですよ」
「えええ!本当?若く見えますね」
「日本の男は、若い女が好きだからこんな格好してるんすよ」ギャル風のピンクミニのワンピースにロングブーツ。これで37歳と聞いたら、男性は嬉しいんだろうか?
「そう……。私、39歳です」言葉にしたら、ひどく年寄りなのだと思った。
「あ、良かったらLINE交換しないスカ?」
「ああ、はい。お願いします」
彼女は、マリ。初めてできた婚活仲間。
パーティーがスタート。
男性が女性の周りを5分ごとに移動するらしい。
やばい、緊張して来た。いつもの調子よ、お客様にメイクするときも男性と話すときも一緒。一緒だって。頑張れ!のぞみ。
「それでは、今から“お話し”をスタートしてください!」司会の声が響く。
正面に座っている小柄な男性が「始めまして」小さな声で会話をスタート、ブルーのカードを渡された。「あの?」あ、カードを渡すのね。
<プロフィールカード>
名前:田中
年齢:32歳
身長:162cm
住所:東京都
仕事:会社員
趣味:パソコン
<プロフィールカード>
名前:のぞみ
年齢:39歳
身長:165cm
住所:東京都
仕事:会社員
趣味:買い物
お互いのカードを見て
「のぞみさん、背高いですね」
「ああ、はい」あ、この人、私より身長が低いんじゃん。
「モデルさんみたいで、素敵ですね」
「いや、そんなことないです」
「僕、背が高い女性が好きなんですよ。引っ張っていて欲しいんです」うわぁ。私だって、引っ張っていて欲しいって。
ここで、時間切れ。
感覚が麻痺して来ると、笑顔を作ることはできるようになった。マリが化粧室で言ってたことがわかった。
ちび、はげ、デブ、デブ、はげ、デブ、ちび。
こんなのを繰り返したらパーティーが終了。
『いいなって思った人の番号をチェックしてくださーい!』
いいな?そんな人、本当にいなかったけど、ここからお付き合いがスタートできるの?イヤ!できない!気持ち悪い。怖くてチェックマークは無記入にして、提出した。
会場を見ても、女性の方が多い。しかも、割とキレイな感じ。婚活って、女性の方が溢れてるの?いや、違う。さっき、マリが“年齢”って言ってたじゃない。年齢が上がると、選択肢が狭くなるってことなんだ。
せっかくの休みを無駄にした。どうして、こんなとこ来たんだろう。イライラした気持ちで、近くあったファースキッチンに入った。普段は、自炊をするけど何もしたくなかったから、今日くらいはいいいと思う。
<引用元:First Kitchen >
『アボガドサーモンクリームスパ』が目の前に運ばれて来た時に、LINE電話が鳴る。
「のぞみさん、マリです。もう帰りました?」
「近くのファーストキッチンにいるけど」
「今から行っていいすか?」
「いいけど」
ファーストキッチンで合流したマリは、明るい店内で見ると、年齢相応の肌年齢で少し安心した。
新しくできた友達。なんか嬉しかった。
続く
Aida Minamoto
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